双日(2768)は5大商社より買い?利回り3.15%の準大手を徹底比較【2026年5月版】
「商社株は買いたい、でも伊藤忠も三菱商事ももう高い気がする」——そう感じている人は少なくないはずです。2026年5月時点で、5大商社の株価は数年前と比べて大きく上昇しており、配当利回りは2%台前半に落ち着いています。
そんな中で注目したいのが、準大手商社の 双日(2768) です。FY2026会社予想配当180円を5月19日終値5,709円で割ると 利回り3.15%。5大商社の最高利回り(三井物産2.38%)を 0.77pt 上回ります。本記事では「双日 vs 5大商社」を、各社公式IRの最新予想配当と5月19日終値で並べて比較しました。
双日(2768)の基本情報
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 2768 |
| 社名 | 双日 |
| セクター | 卸売業(総合商社) |
| 株価(2026-05-19終値) | ¥5,709 |
| FY2026予想配当 | 180円 |
| 予想利回り | 3.15% |
| 配当性向(FY2025実績) | 33.3% |
| 時価総額(目安) | 約1.2兆円 |
※ 株価は kabutan の2026年5月19日終値、予想配当は2026年5月発表の会社業績予想(FY2026=2027年3月期)。配当性向はFY2025実績(2026年3月期、年間配当165円÷EPS)。
5大商社(三菱・三井・伊藤忠・丸紅・住友)が時価総額8〜23兆円規模の超大型なのに対し、双日は約1.2兆円。「商社の中では中堅サイズ」 という位置づけです。
6社まとめて比較
5月19日終値とFY2026予想配当をベースに、利回り順で並べました。
| コード | 社名 | 株価 | 予想配当 | 予想利回り | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2768 | 双日 | ¥5,709 | 180円 | 3.15% | 33.3% |
| 8031 | 三井物産 | ¥5,875 | 140円 | 2.38% | 39.5% |
| 8058 | 三菱商事 | ¥5,519 | 125円 | 2.26% | 52.2% |
| 8001 | 伊藤忠商事 | ¥1,980.5 | 44円 | 2.22% | 32.8% |
| 8053 | 住友商事 | ¥7,217 | 160円※ | 2.22% | 30.1% |
| 8002 | 丸紅 | ¥5,553 | 115円 | 2.07% | 32.5% |
※ 配当性向はFY2025(2026年3月期)実績。住友商事は2026年7月1日付で1:4株式分割を予定しており、本表は分割前ベース(年間160円)で記載。会社発表の分割後ベースでは40円。伊藤忠商事は2026年1月1日付で1:5株式分割を実施済みで、株価・配当はすべて分割後ベース。
並べると、双日の利回り3.15%は 6社中トップ。5大商社の中で最も高い三井物産(2.38%)よりも 0.77pt 高く、配当性向もFY2025で33.3%とまだ増配余地のあるレンジに収まっています(三菱商事だけは52.2%とやや高め)。
株価・配当・配当性向の推移(双日 + 伊藤忠 + 三井物産)
利回りだけでは過去の歩みが見えません。ここでは 双日・伊藤忠商事・三井物産 の3社について、株価(10年・月次)/1株配当金(年次)/配当性向(直近)をグラフで並べます。
双日(2768)
※ 過去実績であり、将来の株価・配当を保証するものではありません。
伊藤忠商事(8001)
※ 過去実績であり、将来の株価・配当を保証するものではありません。
三井物産(8031)
※ 過去実績であり、将来の株価・配当を保証するものではありません。
グラフの過去株価は株式分割を反映した調整済み値です。配当金はyfinanceの支払日ベース年集計のため、各社IRの「会計年度ベース1株配当」とは若干ズレることがあります。進行中の当年(2026年)は集計から除外しています。
3社並べると、いくつかの傾向が見えます。
- 株価上昇率: 5大商社(伊藤忠・三井物産)は直近5年で2〜3倍に上昇しています。双日も同じく好調で、過去5年で大きく株価を伸ばしてきたフェーズにあります。
- 配当推移: 公式IR実績ベースで、双日は 2022/3期=80円 → 2026/3期=165円(さらにFY2026予想は180円)と、約2倍まで増配。伊藤忠・三井物産も同期間で右肩上がりです。
- 配当性向: 3社とも 30〜40% のレンジに収まっており、業績悪化への耐性は健全な水準です。
双日の強み 3点
1. 6社で最も高い予想利回り(3.15%)
5大商社の最高は三井物産の2.38%、最低は丸紅の2.07%。双日の3.15%はこの最高値を 0.77pt 上回ります。配当を重視するなら、同じ商社セクターで一段高い利回りを得られる選択肢です。
2. 配当性向33%とまだ増配余地がある
配当性向が高くなりすぎると、業績が少し落ち込んだだけで減配リスクが上がります。双日はFY2025で33.3%水準で、5大商社の中堅レンジ(三菱商事52.2%を除けば30〜40%)と同程度。「利回りは高いが無理に出している配当ではない」 ことが数字から読み取れます。
3. 中堅サイズで「中堅枠」としてポートフォリオに組み込みやすい
時価総額約1.2兆円は、超大型化した5大商社(8〜23兆円)と比べれば一段小さいサイズです。商社セクター全体が買われる局面では、中堅サイズの双日も連動して注目されやすく、5大商社1〜2社と並べて「中堅枠」としてポートフォリオに組み込みやすい銘柄です。
5大商社と比べたときの弱み
公平のため、双日が大手に劣る部分も整理します。
- 財務基盤・信用力: 自己資本・格付けでは5大商社(特に三菱・三井・伊藤忠)に及びません。
- 事業ポートフォリオの分散: 5大商社ほど多事業に分散できておらず、特定セグメントの不振の影響を受けやすい構造です。
- 株価ボラティリティ: 時価総額が小さい分、相場局面によっては大手より下げ幅が大きくなる傾向があります。
「中核は5大商社、サブで双日」という組み方が、リスク/リターンのバランスとしては自然です。
こんな人に向く(向かない)
向く人
- 商社セクターに絡みたいが、5大商社の株価水準に踏み込みづらい
- 同じ業種内でなるべく 利回りの高い銘柄 を探している
- ポートフォリオの中堅枠(時価総額1〜3兆円規模)を厚くしたい
向かない人
- 配当が今後安定するかどうかの「実績年数」を最重視する(双日は5大商社ほどの長期増配ストーリーはない)
- ボラを嫌い、超大型のディフェンシブだけで組みたい
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参考データ
- 株価: kabutan / Yahoo!ファイナンスの2026年5月19日終値
- 予想配当: 各社公式IR(決算短信・業績予想)の最新発表値
- 配当性向: 各社FY2025実績(年間配当 ÷ EPS)
- 過去株価チャート: yfinance(10年・月次、株式分割調整済み)
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。記載のデータは執筆時点(2026年5月19日終値)のものであり、株価・配当・配当性向は変動します。投資判断はご自身の責任において、各社IR資料・最新の公開情報をご確認のうえで行ってください。